原作を担当する山田鐘人の巧みなシナリオ構成と、アベツカサの透明感溢れる緻密な作画。二人のタッグが生み出す世界の裏には、緻密な計算と細やかな裏設定が張り巡らされている。
例えば登場人物たちの名前。「ヒンメル(天国・空)」「フリーレン(凍える)」「フェルン(遠い)」「シュタルク(強い)」といったドイツ語由来の名付けは、彼らの性格や運命を暗黙のうちに象徴している。また、作中に登場する魔法の道具や遺跡の装飾に至るまで、文字として語られない歴史的背景が背景美術や小道具の描き込みによって示唆されている点も見逃せない。