カントボーイがBLや二次創作において熱狂的な支持を集める背景には、独自の心理的・身体的ドラマを生み出せる創作上の利点があります。
作品内では以下のような感情の揺らぎが描かれます。
- 身体へのコンプレックスと葛藤:男性としての自認と、女性器を持つ肉体とのギャップに苦悩する内面描写。
- 秘匿性と背徳感:「他者には隠している身体の秘密」を特定の相手にだけ知られてしまうシチュエーション。
- 快感の受容とアイデンティティの再統合:パートナーとの性愛を通じて、自身の特異な身体を受け入れていくプロセスの描写。
一方で、この設定は現実の「トランスジェンダー男性(Trans male / FtM)」の身体的リアリティと重なる側面を併せ持ちます。純粋なエロティック・ファンタジー(性癖)として消費される文脈がある反面、当事者やクィア表現に配慮したインクルーシブなストーリーテリングの一環としてカントボーイ(トランス男性設定)を描く作家も存在し、その受容には多様なグラデーションが生まれています。