兄の後を追うようにして落語の世界へ身を投じた次男・林家ぽん平の進撃も素晴らしい。一般社団法人落語協会の中で二ツ目として高座を務める彼の高座は、若手らしい爽やかさと、細部まで丁寧に練り上げられた噺の構成力が光る。寄席に通い詰める目利きの客たちからも、非常に高い評価を得ている。
ぽん平の真骨頂は、古典落語に対するどこまでも誠実な姿勢だ。滑稽噺の軽妙さから人情噺のしんみりとした情緒まで、父・正蔵から受け継いだ稽古を糧に、自らの言葉として見事に表現する。楽屋仲間や先輩噺家からの信頼も厚く、これからの伝統芸能を担う若きホープとして期待は高まる一方だ。