原作者の藤子・F・不二雄が生み出したヒロイン、源静香。彼女がのび太に誤ってお風呂を覗かれるシーンは、昭和から平成にかけて作品の「お約束」として定着していた。しかし、ファミリーアニメを取り巻く環境はこの数年で劇的に変化した。
社会全体で性的同意やプライバシーの概念が浸透したことが、最大の要因だ。児童向け番組における露出表現に対し、子育て世代の目が厳しくなっている。「子どもに性被害や盗撮を軽視させかねない」という危惧は、もはや一部の極端な意見とは言えない。小学館が発行する原作漫画の時代背景を理解しつつも、映像化にあたっては現代の倫理観に合わせたアップデートが求められているのだ。