公式に発表された死因は虚血性心疾患であった。心臓の冠動脈が狭くなり、心筋へ十分な血液が送られなくなることで引き起こされる病態である。西田さんは過去にも心臓血管系のトラブルを経験しており、2000年代以降は幾度となく健康上の試練に直面してきた。
特に頸椎の手術を受けて以降は、脚の痺れや歩行の困難さと戦いながらの撮影が続いていた。車椅子や椅子に腰掛けた状態での演技が増えていたものの、カメラが回った瞬間に放たれる圧倒的な存在感と声の響きは衰えることがなかった。持病と向き合いながらも、ギリギリまで表現者としての矜持を保ち続けた姿がそこにはあった。