甲子園のネット裏に陣取っているのは、日本のプロ野球関係者だけではない。メジャーリーグ(MLB)のロゴが入ったウェアを身にまとった国際スカウトたちの姿が、例年以上に目立っている。彼らの目当ては、世界基準のフィジカルと才能を秘めた超逸材たちだ。
近年、高校卒業後に直接渡米するルートや、NPBを経由して早期に渡米するキャリアプランが現実味を帯びてきた。MLBスカウト陣が高く評価するのは、球速や打撃飛距離といった数字だけでなく、プレッシャー下でのメンタルコントロールや身体のしなやかさだ。
「日本の高校生のトレーニング理論とコンディショニングは、世界的に見てもトップレベルに達している」。米球団のアジア担当スカウトは熱っぽく語る。2026年という時代が生み出したニュースターたちは、すでに甲子園の向こう側、世界の大舞台を見据えてプレイしているのかもしれない。