ふたりの出会いは1980年代初頭。デビュー直後から破竹の勢いでスターダムを駆け上がっていた松田聖子と、すでにトップアイドルとしての絶対的存在感を確立していた郷ひろみ。まさに時代の寵児同士の出会いだった。互いに惹かれ合い、多忙を極めるスケジュールの合間を縫って育まれた純愛は、やがて全お茶の間の関心事となっていく。
しかし、あまりにも大きすぎた二人の存在感は、周囲を取り巻く巨大なビジネス構造と激突することになる。1985年の衝撃的な破局会見。涙を浮かべながら紡がれた「今度生まれ変わってきたら、絶対に一緒になろうね」という言葉は、日本中のファンの記憶に深く刻み込まれた。一見すると切ない破局劇だが、その裏には単なる男女のすれ違いだけでは片付けられない、時代とスターゆえの重圧が存在していた。