今年の番組構成において最も印象的なのは、現代の音楽シーンを牽引するJ-POPの尖った感性と、長年にわたり日本人の琴線に触れてきた伝統の演歌が見事な調和を見せている点だ。最先端のサウンドプロダクションと圧倒的な声量を誇る歌唱技法が同じステージ上でぶつかり合い、ジャンルを超えた音楽の地平が広がる。
演歌の大御所が魅せる圧巻の情念と、若きJ-POPアーティストが紡ぐ鋭利な言葉の対比は、老若男女がこぞってテレビや配信に集う大晦日ならではの醍醐味と言える。世代を問わず家族全員がリビングで同時に息を呑む瞬間が、今年のセットリストには幾重にも仕掛けられている。