スタジオの照明が点灯する数時間前、まだ静まり返った局内でアナウンサーたちの「一日」はスタートする。日本テレビの『news every.』やフジテレビの『めざましテレビ』といった看板の報道・情報番組では、分刻みどころか秒単位で変化する情勢に対応するための緊迫感が漂う。
本番前に積み重ねられるのは、膨大な原稿の読み込みと入念なファクトチェックだ。どんなにカメラ前で爽やかな笑みを浮かべていても、手元の原稿には自身の手書きメモが隙間なく書き込まれている。突発的な事件や事故の速報が入れば、瞬時に状況を把握し、視聴者に安心感を与える声トーンへと切り替えなければならない。この洗練された緊張感こそがプロフェッショナルたる所以だ。