プライドフェスティバルの会場を歩いて目につくのは、グローバル企業から国内の大手・スタートアップ企業に至るまで、多種多様な看板を掲げた出展ブースの数々だ。従来のCSR(社会的責任)の枠組みを飛び越え、ビジネスの現場において「人権・ダイバーシティ推進産業」という新たな市場と価値観が確立されつつある。
社内制度における同性パートナーへの福利厚生適用や、LGBTQ+当事者が働きやすい職場環境づくりは、いまや企業価値を左右する重要指標だ。各ブースでは、人権デュードリジェンスの取り組みやInclusive(包摂的)な製品開発の実例が紹介され、活発な意見交換が行われていた。資本主義の最前線で働くビジネスパーソンにとっても、この場所は自社の姿勢を再確認し、次世代の社会構造を構想する実験場として機能している。