船越英一郎のルーツを語る上で欠かせないのが、神奈川県湯河原町にある実家の旅館「旅荘・茶家(ちゃや)」だ。母であり元女優の長谷川季子、そして父・英二が守り続けたその場所は、彼にとっての原風景である。
役者としての多忙な日々の合間を縫って、彼は家族との時間を大切にしてきた。父が亡くなり、時代の流れとともに旅館はその役目を終えたが、湯河原の自然と家族が紡いだ時間は、今も彼の人間性の土台となっている。育ちの良さと、どこか庶民的で温かいキャラクターの同居。それこそが、視聴者を引きつけて離さない彼の魅力の本質だろう。