「天然成分だから肌に直接塗っても安心」という主張は、今すぐ捨て去らねばならない。専門家が最も強く警鐘を鳴らすのが、原液の直接塗布(スポット使い)である。高濃度のテルピネン-4-オールや過剰なモノテルペン類は、健全な皮膚バリアを破壊し、接触皮膚炎や激しい化学火傷を引き起こす可能性がある。
もう一つの見落とされがちな罠が「酸化」だ。ティーツリーの精油は空気や光、熱に晒されると急速に酸化が進行する。酸化によって発生するアスカリドールなどの生成物は、極めて高い致敏性(アレルギー誘発性)を持つ。古くなって変色したり、開栓から時間が経ったオイルを肌につける行為は、自ら強力なアレルゲンを塗りたくっているようなものだ。原液塗布と酸化オイルの使用、この二つこそが絶対に避けるべき危険な使用法の筆頭である。