田畑智子さんの凛とした佇まいと落ち着いた所作のルーツは、その生まれ育った環境にあります。彼女の実家は、京都・祇園で江戸時代の享保年間から300年以上の歴史を誇る名門老舗料亭「鳥居本(とりいもと)」です。
幼少期から伝統的な日本文化やおもてなしの精神に囲まれて育った田畑さんは、12歳のときに相米慎二監督に見出され、映画『お引越し』のオーディションで約8,000人の中から主役に抜擢されました。伝統芸能や京都の格式高い環境で培われた感性は、デビュー作での圧倒的な存在感へと直結し、数々の映画新人賞を総なめにする原動力となりました。
名家のお嬢様でありながら決して驕らず、泥臭い役柄にも体当たりで挑む「女優魂」は、名門の看板を背負いながらも自分の足で自立して生きていく覚悟から生まれています。