夏の朝に襲ってくる強烈な倦怠感には明確な理由が存在する。扇風機で寝るとだるい理由の根幹にあるのは、体表面から絶え間なく熱と水分が奪われることによる扇風機による脱水症状と低体温症のダブルパンチだ。
人間は睡眠中、発汗だけでなく皮膚や呼気から無意識のうちに水分を失っている(不感蒸泄)。扇風機の風が直接皮膚に当たり続けると、汗の蒸発が過剰に促されて体感以上に水分が失われ、隠れ脱水に陥る。さらに、風が当たる部位だけが冷え固まることで血流が急激に悪化し、筋肉のこわばりや疲労物質の停滞を招く。
冷えた皮膚表面の温度を元に戻そうと体内では体温調節機能が働き続けるため、結果として自律神経の乱れと夏バテに似た極度の全身疲労へと直結してしまう。また、扇風機と喉の痛みの原因は、風による室内の空気循環によって口呼吸時に口腔内や咽頭粘膜が乾燥し、粘膜バリアが破壊されて炎症を起こす点にある。