ドラッグストアの風邪薬コーナーには、ピーエル配合顆粒と非常によく似た名称の「パイロンPL顆粒」が並んでいます。シオノギヘルスケアから発売されている指定第2類医薬品ですが、病院で処方される医療用医薬品のピーエル配合顆粒とは中身に明確な差異があります。
最も大きな違いは、配合されている抗ヒスタミン成分の種類と用量設計です。
医療用のピーエル配合顆粒には前述の通り「プロメタジン」が配合されていますが、市販のパイロンPL顆粒には一般用医薬品としての安全性を考慮し、クロルフェニラミンマレイン酸塩が採用されています。クロルフェニラミンも第1世代抗ヒスタミン薬であるため眠気は出ますが、プロメタジンほどの極端に重い中枢抑制リスクは抑えられています。
1日あたりの有効成分量で見ても、処方薬(通常1回1gを1日4回服用)と市販薬(1回1包を1日3回服用)ではサリチルアミドやアセトアミノフェンの総摂取量が異なり、医療用の方が高用量に設計されています。
なお、医療用のピーエル配合顆粒は原則として医師の診察と処方箋が必要な医薬品です。近年は一定の条件下で処方箋なしで購入できる「零売(れいばい)薬局」も一部に存在しますが、誤った自己判断による乱用や副作用事故を防ぐためにも、体調不良時は医療機関を受診するか、薬剤師に相談の上で市販のパイロンPLを選択するのが安全策と言えます。