物価高騰が続く日本。食料品もエネルギー代も値上がりを続ける中、同人誌即売会の熱気だけは異次元の様相を呈している。2026年現在、コミックマーケットをはじめとする各種即売会の入場者数は過去最高水準を維持。参加者たちの財布の紐は、日常生活では固く結ばれているにもかかわらず、会場内では驚くほど緩い。1冊数千円のインディーズ本が、飛ぶように売れていく。
「普段の食事はカップ麺やもやしで済ませています」と語るのは、都内在住の20代システムエンジニアだ。彼は週末のすべてを二次創作の執筆に捧げている。生活費を極限まで切り詰め、浮いた資金のすべてを印刷代と新刊の購入費用に充てる。この極端な消費行動は、現在の若者層に広く見られる現象だ。