声優が単なる「声の出演者」から「メディア露出するタレント」へと大きく舵を切った歴史を振り返る上で、2000年代半ばの大ヒット作『涼宮ハルヒの憂鬱』と、主演を務めた平野綾の存在は象徴的だ。彼女の爆発的なブームと、その後に勃発した過熱報道や芸能スキャンダルは、声優のプライベートやゴシップが一般芸能人と同じ文脈で消費される時代への決定的な転換点となった。
声優のアイドル化が進み、ファン心理が熱を帯びるにつれて、ゴシップ記事やSNS上のリーク情報が与えるダメージも肥大化した。プライベートの交友関係や過去の出来事が歪曲して伝えられ、キャリアそのものが脅かされるリスクが激増したのだ。こうした過激なスキャンダリズムの定着が、現代における「枕営業」の噂をより刺激的に、かつ急速に拡散させる下地を形作っている。