1966年の丙午において、日本全国で出生数が急減した事実は、統計データにもはっきりと刻まれている。総務省統計局が公表している過去の人口動態調査を見ると、1965年に約182万人だった出生数が、1966年には約136万人へと激減。実に46万人以上の減少であり、翌1967年には約194万人に急回復するという極端なV字回復を示した。
一方で、国立社会保障・人口問題研究所が提示する現代の人口推計を見ると、当時の状況とは全く異なる構造が見えてくる。現在の日本が直面しているのは、特定の干支による一時的な出生忌避ではなく、長期的かつ構造的な少子化である。1966年のような「世間の目を気にした人工的な出生減」が起きる余地は、もはや現代社会にはほとんど残されていない。