なぜ人間は、自分を徹底的に痛めつけるコンテンツに熱中するのか。認知心理学の最新研究によれば、プレイヤーが不条理な難易度に直面したとき、脳内ではストレスホルモンであるコルチゾールが大量に分泌される。この「苦痛」の最高潮に達した瞬間こそが、罠の始まりだ。
数千回の失敗を経て奇跡的に難関を突破した瞬間、脳は爆発的な量のドーパミンを放出する。一度この強烈なカタルシスを味わってしまうと、前段のストレスすらも「快楽の前奏曲」として脳が誤認識し始める。つまり、叫べば叫ぶほど、そのゲームの中毒性は高まっているのだ。