名前に「クラゲ」と付きながらも、その正体はキク科アキノノゲシ属の「茎レタス(Stem Lettuce)」と呼ばれる野菜の一種である。葉ではなく太く育った茎部分の皮をむき、細長く割いて乾燥させたものが一般的な加工形態だ。清の時代には皇帝へ献上されていたことから「貢菜(ゴンツァイ)」や「皇帝菜」とも称され、中国伝統の保存食として珍重されてきた歴史を持つ。
日本に輸入され始めた当初、その歯ごたえが海の海月(クラゲ)に酷似していたことから「山くらげ」という風流な和名が与えられた。乾燥させることで水分が抜け、食物繊維と旨味がぎゅっと凝縮されるため、生野菜のレタスとは全く異なる力強い食感が生まれるのだ。