実際に「東横イン難民」となった旅行者たちは現場でどのような選択を行い、どう評価しているのでしょうか。SNSや大手旅行コミュニティに投稿された一次情報と、筆者が現地で行った聞き取り調査からリアルな声を抽出しました。
「熱海で東横インを探したが見つからず、結局小田原の東横インに泊まった。最初は『熱海から離れるのは不便か?』と不安だったが、小田原駅前も飲食店が豊富で、浮いた宿泊代の差額で翌日の熱海ランチを豪華な海鮮丼にアップグレードできた」(30代・男性会社員・一人旅)
「家族で熱海旅行を計画したが、休日の温泉宿はどこも1人3万円超え。悩んだ末に熱海駅前の伊東園ホテルズ熱海館を予約した。夕食のアルコール飲み放題と大浴場がついて家族全員で納得の出費に収まり、東横インとは違った温泉旅館の満足感があった」(40代・夫婦と子ども2名)
「車で熱海を訪れたが、駅周辺のコインパーキングは1泊2,000〜3,000円が当たり前で道も極めて狭い。東横イン感覚で安易に車で行くと駐車場難民になる。三島駅周辺のホテルに車を停めて電車で熱海に入った知人の判断が大正解だったと後から痛感した」(20代・女性グループ)
現場の声から見えてくるのは、「熱海市内に泊まること」だけに固執せず、交通網の特性を理解して隣接エリアを柔軟に使い分ける旅行者ほど、時間的にも経済的にも満足度の高い滞在を実現しているという厳然たる事実です。