北端に位置する銀閣寺(慈照寺)は、室町幕府八代将軍・足利義政が築いた東山文化の極致だ。派手さを削ぎ落とした侘び寂びの美観は、庭園の向月台や銀沙灘とともに訪れる者を魅了する。ここを出発点として南へと向かうルートは、まさに京都の歴史を縦断する贅沢な散策コースとなる。
途中に点在する法然院の苔むした門や大豊神社の狛鼠(こまねずみ)を愛でつつ南下すれば、終点には圧倒的なスケールを誇る南禅寺が待ち構える。その大三門の重厚さと、赤レンガの水路閣が織りなす和洋折衷の風景は、散策の締めくくりにふさわしい荘厳さを放っている。