今年上半期の市場を牽引したのは、異色のジャンル融合を果たした作品群だ。筆頭に挙げられるのが、TBSと海外大手が共同制作した本格SFサスペンス『プロジェクト・アーカー』。圧倒的なVFXクオリティと緻密な伏線回収が話題を呼び、地上波放送と世界同時配信の双方で首位を獲得した。
一方で、地方の日常と人間の業をリアルに描いたWOWOW×配信独占ドラマ『余白の群像』のような重厚なヒューマンドラマも根強い支持を集めている。派手なアクションや事件に頼らず、徹底した人間描写で視聴者の心を掴む手法は、短尺コンテンツに疲れ気味の視聴者層に深く突き刺さった。さらに、TikTokなどの短尺動画プラットフォームから火がついたショートドラマ発のヒット作も無視できない存在感を示している。