本作の最大の魅力は、主演の江口洋介が演じる熱い義理人情に厚い主人公・大西勝男と、彼を支えつつ複雑な葛藤を抱える長男役の熱演にある。大工の棟梁として子供たちを力強く引っ張る熱血漢と、どこか冷めた眼差しを持ちながらも弟妹を思いやる長男。ふたりの掛け合いには、脚本を超えた本物の人間味が溢れていた。
当時、グループ「嵐」としてのCDデビュー直後だった若き日の彼は、アイドルという枠組みを遥かに超えた圧倒的な存在感を放っていた。複雑な境遇の中で葛藤する少年役を、目線の動きや静かな吐息一つでリアルに表現してみせた技術は、当時のテレビドラマ業界関係者からも絶賛された。