ドン小西ことファッションデザイナー・小西良幸の名を世界に知らしめたのは、1980年代から90年代にかけて爆発的なムードを巻き起こしたブランド「FICCE(フィッチェ)」、そして高級ラインの「FICCE COLLEZIONE」である。既存の概念を打ち破る重厚なマルチカラーのハンドメイドニットは、当時のファッションシーンに強烈なインパクトを与えた。
この独創的な世界観にいち早く魅了されたのが、芸能界の巨頭であるビートたけしだった。ビートたけしは自身の冠番組やイベントでFICCEの独創的なニットを好んで着用し、そのアバンギャルドな佇まいは全国の視聴者に鮮烈な印象を残した。デザイナーと表現者による奇跡的な相互作用が、日本のアパレル史に残るアイコンを生み出した瞬間と言える。
ファッション業界において一時代を築いたこの実績こそが、単なる「テレビタレント」にとどまらない、デザイナー・小西良幸としての揺るぎない原点であり背骨となっている。