永田町に漂う退屈な原稿朗読スタイルとは一線を画す。麻生太郎という政治家が若年層を引きつける最大の理由は、過剰なまでに歯に衣着せぬ言い回しと、そこから漂うある種の人間臭さだ。台本通りにそつなくこなす現代の政治家たちの中で、彼のべらんめえ口調や堂々とした立ち振る舞いは、アンチ・ヒロイン的な魅力を放つ。
若者が求めているのは、過度にあつらえられた優等生的な言葉ではない。失言リスクを恐れて曖昧な言葉でお茶を濁す永田町の文脈に対し、麻生氏はリスクを恐れず自分の言葉で語る。これが、特にタイパやリアルな本音を重視するZ世代やデジタルネイティブ層の琴線に触れているのだ。日本政治の過渡期において、彼のスタイルは稀有な個人のキャラクターとして再評価されている。