なぜ、これほどまでに根拠の薄い噂が広がったのか。その背景には、プラットフォームの推奨アルゴリズムと、インプレッション(閲覧数)をお金に換える「インプレゾンビ」やトレンドブログの存在がある。「炎上」や「物議」といったネガティブなワードはクリック率が極めて高く、AIシステムはこれを「エンゲージメントの高い優良コンテンツ」と判定してさらに多くのユーザーのタイムラインに表示させる。
結果として、事実関係を検証する記事よりも、人々の怒りや不安を煽るコンテンツが優先的に拡散されるスパイラルが発生した。個人の悪意だけでなく、システムの仕組み自体がデマの拡大を後押ししているのが現状だ。