成人が1日に必要とするカルシウムの摂取量目安は、成人男性で750mg〜800mg、成人女性で650mg前後と設定されています。さらに骨の形成が活発な成長期の子どもでは、800mg〜1,000mgもの量が必要です。しかし、実際の平均摂取量は500mg前後に留まっており、慢性的な不足状態が続いています。
ここで見落とせないのが「吸収率」の問題です。カルシウムは体内への吸収率が極めて低い栄養素として知られています。牛乳などの乳製品でも約40%、小魚で約33%、野菜や海藻類では約15〜20%しか吸収されません。小松菜やわかめを一生懸命食べても、その大半は体外へ排出されてしまう現実があります。
だからこそ、カルシウム不足を改善する簡単メニューとして味噌汁を仕立てる際は、「どの食材にどれだけ含まれているか」に加えて「どうすれば吸収率を最大化できるか」という科学的な視点が欠かせません。