技術の高度化は、消費者にとっての経済的負担という別の問題を引き起こしている。高性能LiDARや高精度カメラ、車載コンピューターの搭載により、軽自動車であっても新車価格が300万円を超えるケースが珍しくなくなった。さらに、些細な接触事故であってもエーミング(電子制御装置の校正作業)が必要となり、板金修理費用は数年前の1.5倍から2倍近くに高騰している。
都内の自動車整備工場を営む経営者は、「センサー1個の交換と調整に数万円単位の費用がかかる。中古車市場でも旧型車と最新の安全規格車との間で価格格差が広がっており、資金力のない若者や生活困窮層が古い安全性のおとる車に乗り続けざるを得ない状況が生まれている」と懸念を隠さない。