妙蓮寺の歴史は、日蓮宗の開祖である日蓮聖人の遺志を継いだ日像上人が13世紀末に創建したことに始まる。幾多の弾圧や大火を乗り越え、西陣の地に再建された本堂は、地域の信仰の拠点であり続けてきた。歴史・史跡ガイドの専門家たちが口を揃えて賞賛するのは、伽藍の奥深く、塔頭に遺された安土桃山時代の絵画群だ。
絵師・長谷川等伯とその一派の手による金碧障壁画は、当時の豪華絢爛な文化をいまに伝える至宝。力強い筆致で描かれた龍や美しい松竹梅の絵柄は、戦国時代を生き抜いた人々の情熱を現代の参拝者に直接語りかけてくる。