柏崎潮風マラソンが「国内屈指のタフなコース」と語り継がれる最大の要因は、視界に広がる美しい日本海の絶景と、足元に課される過酷なコースレイアウトとの激しいギャップにあります。
多くの初参加ランナーは「潮風」という爽やかな大会名から海岸線のフラットな高速レースを連想しがちです。しかし実際のところ、スタート直後から標高差のある丘陵地帯や峠道が次々とランナーの行く手を阻みます。特に初夏へと向かう5月特有の強い日差しと急な気温上昇、さらに日本海から吹き付ける気まぐれな海風が体力を急激に消耗させるダブルパンチとなるのです。
前半にペースを上げすぎると、30km以降の海岸線に戻ってきた段階で太ももの前部が完全に売り切れ、平坦な道ですら脚が前に出なくなる「潮風の罠」が潜んでいます。