ぎゅぎゅっとアイスはなぜ消えた?販売終了の真相と再販の噂・類似品を徹底解説

ぎゅぎゅっとアイスはなぜ消えた?販売終了の真相と再販の噂・類似品を徹底解説

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果実をまるごとかじったような濃密な味わいで人気を博した「ぎゅぎゅっと」ですが、ぎゅぎゅっとアイスの販売終了の理由には、単なる売上の増減にとどまらない複数の構造的要因が絡み合っています。業界関係者の証言や当時の流通データを分析すると、主に4つの決定打が浮き彫りになります。

第1の理由は、独自プッシュアップ式容器の製造・調達コストです。「ぎゅぎゅっと」は、下部からスティックを押し上げることで直接手を触れずに食べられる円筒形の特殊容器を採用していました。この容器は非常に利便性が高かった反面、一般的なパウチ容器やカップ容器に比べて金型維持費やライン稼働コストが割高でした。2010年代半ばから進んだ包装資材の価格改定が、採算ラインを厳しく押し上げることになりました。

第2の理由は、ロッテ社内におけるブランドポートフォリオの再編です。ロッテには同じくワンハンドで手軽に食べられる大ヒット商品「クーリッシュ」が存在します。飲むアイスとしての地位を確立したクーリッシュがチアパック包装のスケールメリットを活かして急成長する中、同じ冷涼系・ワンハンドカテゴリー内で製造リソースを集中させる経営判断が下された形です。

第3に、世界的な濃縮果汁原料の調達コスト高騰が挙げられます。「ぎゅぎゅっと」の代名詞であった果汁分数十パーセントを超えるリッチな処方は、近年の原材料インフレにおいて直撃を受けやすい構造でした。そして第4に、コンビニエンスストアにおけるアイスケースの棚割り競争です。棒アイスやパウチ型に比べ、円柱形の容器は陳列効率の面で容積を取るため、定番棚から外れるリスクが高かったという流通構造上の背景も存在しました。

では、ぎゅぎゅっとアイスの生産終了はいつだったのか。公式アナウンスによる大規模な告知は行われなかったものの、出荷データと流通動向を辿ると、2014年から2015年頃にかけてフレーバーが順次絞り込まれ、2016年頃までに店頭在庫の消滅とともに静かに姿を消していきました。

山下 哲也
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山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。