特別な調理器具やオーブンは一切不要です。家庭にあるテフロン加工や鉄のフライパンで、誰でもプロ級の火入れを実現できるステップを紹介します。
【材料(2人分)】
・牛赤身ブロック肉(モモやランプ):250g〜300g(厚さ3cm以上推奨)
・塩(できれば粗塩や岩塩):小さじ1/2(肉の重量の約0.8%)
・粗挽き黒コショウ:適量
・オリーブオイル(焼き用):大さじ1
・ニンニク(潰したもの):1片
・ルッコラ(またはベビーリーフ):1〜2パック
・パルミジャーノ・レッジャーノ(粉チーズではなくブロック削りが理想):適量
【調理ステップ】
ステップ1:肉を30分〜1時間前に冷蔵庫から出し「完全な常温」に戻す
ここが成否を分ける最大の急所です。中心部が冷たいまま加熱すると、表面だけが焦げて中は生焼け(冷たいままのブルーレア)になり、肉汁が流出する原因になります。
ステップ2:焼く直前に塩・コショウを擦り込む
塩を振って長時間放置すると浸透圧で肉の水分が抜けてしまうため、フライパンを温める直前に全面へしっかり擦り込みます。
ステップ3:フライパンを強中火で熱し、全面を香ばしく焼き固める
オリーブオイルと潰したニンニクを熱し、香りが立ったら強中火で肉を入れます。一面につき約1分〜1分30秒ずつ、トングで向きを変えながら6面(上下左右の側面)すべてに濃い焼き色がつくまで焼き付けます(トータル約4〜5分)。
ステップ4:二重のアルミホイルに包み「焼いた時間と同時間」休ませる
焼き上がった肉をすぐに切るのは厳禁です。アルミホイルで2重にぴっちりと包み、室温で5〜8分ほど放置します。余熱で中心部までゆっくりと熱が伝わり、暴れていた肉汁が肉の繊維全体へ再吸収されます。
ステップ5:肉の繊維を断ち切るようにそぎ切りにする(盛り付けのコツ)
休ませた肉を取り出し、包丁を斜めに寝かせて厚さ8〜10mm幅のそぎ切りにします。肉の繊維の走行方向を確認し、その繊維に対して直角に刃を入れることで、赤身肉でも驚くほど柔らかな食感に仕上がります。大皿にルッコラを広げ、その上に美しく肉を重ね、仕上げに削ったパルミジャーノを散らします。