リコリスの正体は、マメ科の多年草である「甘草(カンゾウ / 英語名:Licorice)」の根です。日本でも漢方薬の約7割に配合される極めて身近な生薬であり、喉の炎症を抑える鎮咳去痰薬や胃腸薬の主成分として広く活用されています。
甘草の根に含まれる主要成分「グリチルリチン酸」は、砂糖の約50倍から80倍もの強い甘味を持ちます。砂糖と違って後を引く独特の甘さがあり、古くから天然の甘味料や薬用ハーブとして重宝されてきました。リコリス菓子が持つ効能や健康効果としては、喉のイガイガを和らげる効果や消化促進、抗酸化作用などが知られています。
ただし、健康効果が期待できる一方で過剰摂取には注意が必要です。グリチルリチン酸を大量に長期摂取すると、体内のカリウムが排出されて血圧上昇やむくみを引き起こす「偽アルドステロン症」のリスクが生じます。日常のおやつとして数粒食べる程度なら安全ですが、健康食品感覚で一度に大量摂取することは避けるのが賢明です。