現代の朝ドラ視聴において、テレビ画面の向こう側だけでなく、X(旧Twitter)などのSNSや直後の情報番組における「朝ドラ受け」での盛り上がりは無視できない要素だ。放送後わずか数分でトレンドキーワードが埋め尽くされ、登場人物の行動や発言がネットニュースの格好の素材となる。
この視聴環境の変化は、キャスティングの方向性にも直接的な影響を与えている。単に好感度が高いキャストを並べるのではなく、ネット上で議論を巻き起こすような個性的かつ立体的なキャラクターを演じ切れる俳優が重宝されるようになった。最初は視聴者に物議を醸しながらも、物語が進むにつれて愛すべき存在へと評価が反転するようなキャラクターの魅力は、演じる役者の高い表現力があって初めて成り立つ。