トラブルに直面したユーザーが陥りがちなのが、ウェブ検索などで得た不完全な情報を鵜呑みにした誤操作です。ここで代表的な3つの誤解を正しておきましょう。
誤解1:SafariやChromeの「閲覧履歴・キャッシュ消去」で消える?
「ブラウザの履歴を全削除したのに、まだ予測変換に出る」というクレームは極めて一般的です。ブラウザの閲覧履歴消去は、過去に開いたウェブサイトのURLや入力フォームの自動補完(オートコンプリート)を消すに過ぎません。OSのキーボードエンジンが記憶した学習データは全く別枠で保護されているため、ブラウザ側をどれだけ掃除してもIME側の変換候補は微動だにしません。
誤解2:シークレットモード(プライベートブラウズ)なら学習されない?
「シークレットモードを使っていれば履歴は残らない」という盲信も危険です。ブラウザ側には閲覧記録が残りませんが、OS標準のキーボードを使用している限り、打鍵された文字列はIMEの学習機能によって通常通り蓄積される仕様になっているケースが大半です。プライベートな調べ物をする際にも、キーボード側がしっかりと「恥ずかしい単語」を記憶している現実を忘れてはなりません。
誤解3:ユーザー辞書を消せばすべて解決する?
ユーザー辞書登録の削除手順を実行しても、消えるのは「明示的に手動登録した単語」だけです。日々のタイピングでIMEが勝手に覚えた「一時学習履歴」は、前述した「変換学習のリセット」を個別に叩かない限り消去されません。