ドライバー不足や労働時間規制の波が押し寄せてから久しいが、食品流通、とりわけ厳格な温度管理を伴う冷凍・冷蔵輸送の現場における打撃は甚大だった。広大な面積を抱える東北地方において、過疎地への頻回配送をいかに維持するか。この難題に対し、自社物流の効率化と拠点のスマート化をいち早く進めたことが実を結んでいる。
配送ルートの自動最適化アルゴリズムを導入し、トラックの積載率を大幅に引き上げた。さらに、地域の小規模配送業者との協業プラットフォームを構築することで、主要都市から沿岸部・山間部に至る広域ネットワークの無駄を削ぎ落とした。業界関係者は「単にコストを削るのではなく、ドライバーの拘束時間を減らしながら納品精度を上げた点に凄みがある」と語る。