防犯と警備の象徴として圧倒的な認知度を誇る綜合警備保障株式会社(通称:アルソック)。しかし、その輝かしい看板の裏では、長年にわたり幾多の犯罪や不祥事が沈黙の破れとともに表沙汰となってきた。組織を揺るがした最大の激震の一つが、現金を運搬・管理する立場にある社員自身が引き起こした警送員金庫窃盗事件である。自ら金庫の鍵を解除し、巨額の現金を奪い去るという背信行為は、警備企業の生命線である信頼を根本から叩き潰した。
問題は個人の突出した失当にとどまらない。顧客情報の不正持ち出し、内部資金の着服、さらには現場における業務放置や報告書の改ざんに至るまで、大小さまざまな不祥事が発生。安全を守る防壁であるはずの組織自体が、リスクの発生源と化していた事実は極めて重い。