ネット上の就活アドバイスの中には、「本人希望欄の余白がもったいないので、自己PRや志望動機を書き込んで熱意をアピールしよう」というテクニックが散見される。しかし、これは実務上、大きな誤解であり逆効果を生むリスクが高い。
履歴書は公的なビジネス文書であり、各項目には固有の役割が割り振られている。自己PR欄や志望動機欄が別に用意されているにもかかわらず、希望欄にまで「何としても貴社に貢献したく〜」と書き連ねる行為は、採用担当者から見れば「書類のフォーマットや指示の意図を正しく読み取れない人物」と映る危険がある。
本人希望欄は「契約を締結する上での最低限の前提条件を確認する場」であって、自己主張をアピールする場ではない。この役割分担を勘違いした過剰な記述は、熱意ではなく「独りよがり」と受け取られることを肝に銘じておく必要がある。