水処理施設が歴史的に抱えてきた最大の宿命が、周辺地域との悪臭問題や心理的距離だった。過去の課題を教訓に、施設の徹底した地下化・密閉化工事を推進。超高性能脱臭塔と化学吸着フィルターを二重三重に配置することで、敷地境界線でのにおい漏れを限りなくゼロへと封じ込めた。
さらに、施設上部の広大なデッドスペースを青々とした緑地公園として開放。散策路や広場が整備された敷地には、休日になると近隣の家族連れやジョギング客が自然に集う。嫌悪施設から地域密着型の憩いの場へと変貌を遂げた足跡は、住民合意形成の優良事例として高い評価を受ける。