カニの数え方は「匹」と「杯」だけにとどまらない。例えば、ズワイガニやタラバガニのような大型のカニではなく、サワガニやモクズガニといった小型の淡水カニは、市場でもそのまま「匹」と数えられることが多い。さらに、甲羅が平べったいワタリガニなどは、地域や取引先によっては「枚(まい)」と表現されることもある。
さらに興味深いのは、加工品や流通の現場だ。カニを紐で縛って束ねた状態を「連(れん)」や「束(そく)」と呼ぶ地域もある。このように、カニの種類やその時の状態、梱包のされ方によって、数え方は千差万別に変化する。単一のルールで縛れない奥深さがここにある。