下垂体腺腫は、特に20代から50代の女性に多く見つかる傾向がある。成長ホルモンだけでなく、乳汁分泌ホルモン(プロラクチン)が過剰に出るタイプの腫瘍もあり、この場合は「生理不順」や「妊娠していないのに乳汁が出る」といった症状が現れる。これらは婦人科系のトラブルや、日々のストレスによるホルモンバランスの乱れと勘違いされやすい。
「生理が不規則なのはいつものこと」「最近疲れているから」と放置しているうちに、腫瘍が大きくなり、視神経を圧迫し始める。その結果、視野の両端が見えにくくなる「半盲」という視覚障害が出て初めて脳の異常に気づくケースも少なくない。少しでも異変を感じたら、自己判断で片付けない姿勢が重要だ。