「負けないで」が全国的な旋風を巻き起こす大きなきっかけとなったのが、1993年に放送されたテレビドラマ『白鳥麗子でございます!』の主題歌起用であった。高慢ながらも一途なヒロインの恋模様と、疾走感ある楽曲の世界観が見事に合致し、シングルチャートを猛スピードで駆け上がった。
ミリオンセラーを記録したこの大ヒットにより、ZARDは名実ともにJ-POPシーンの最前線へと躍り出た。メディア露出が極めて少なかった坂井泉水のミステリアスな存在感も相まって、楽曲そのものの純粋な魅力と歌詞の言葉がダイレクトに聴き手へ届くという、当時の音楽業界でも稀有な現象を作り出したのである。