解散後、梶剛の運命を決定づけたのは、2012年に吉本興業がスタートさせた地域創生プロジェクト「あなたの街に住みますプロジェクト」でした。梶は二代目「香川県住みます芸人」に就任し、生まれ故郷である香川県三豊市および高松市を拠点に活動を再開します。
当初は「都落ち」と揶揄する声も一部にありましたが、梶の泥臭い地域密着の姿勢は瞬く間に地元住民や行政、企業関係者の心を掴みました。テレビ・ラジオのレギュラー番組を多数獲得しただけでなく、香川県内の祭りやイベントの司会として引っ張りだこの存在となったのです。
その集大成と言えるのが、梶剛自身がプロデュース・実行委員長を務める大型イベント「かじ祭り(梶まつり)」です。地元飲食店や企業、アーティストを巻き込み、香川県内の大型施設や広場で開催されるこのフェスは、1日で1万人以上を動員する四国屈指の人気イベントへと成長しました。
「自分を育ててくれた香川県をエンターテインメントで盛り上げたい」という熱意は県内外に伝播し、現在では単なるローカルタレントの枠を越え、香川の地域経済や観光振興に不可欠なインフルエンサー・プロデューサーとして確固たる地位を築いています。