心理学には、他者から特定の意見や好みを強制された際に無意識に反発したくなる「心理的リアクタンス(抵抗)」という現象があります。大谷翔平に対する「苦手意識」の根底には、まさにこの心理が働いています。
メディアが描く大谷像は、投打二刀流で世界を圧倒し、人格者で、礼儀正しく、巨額の富を持ちながらも質素で家族思いという、非の打ち所がない「完全無欠のヒーロー」です。しかし、人間はあまりにも完璧すぎる存在を前にすると、共感よりも劣等感や居心地の悪さを抱くことがあります。
ネット掲示板やSNSでは、「聖人君子のように持ち上げられすぎていて気持ち悪い」「少しの失敗も許されないような演出に違和感がある」といった声が散見されます。欠点のない人工的な偶像のように映ってしまうことが、人間味を好む層にとっての心理的ハードルとなっているのです。