だが、すべてが順風満帆というわけではない。この広大な生態系を維持するためには、途方角もない管理費と専門的な知識が必要とされる。枯死した樹木の植え替えや、害虫の発生抑制、さらには根が建築構造物に与える影響のモニタリングなど、現場の苦労は絶えない。
「グリーンインフラは作って終わりではありません。むしろ完成してからが本当の勝負です」と、維持管理を担当する地元のNPO代表は指摘する。「ボランティアの力だけに頼るのには限界がある。行政からの助成金や企業からの協賛金をいかに持続可能な形で回していくか、経済モデルの確立が急務となっています」