チョウトンボは本州、四国、九州に広く分布していますが、どのような水辺でも見られるわけではありません。彼らが好む生息地には明確な条件があります。
最も出会いやすいのは、抽水植物(ハス、スイレン、ヒシなど)が豊富に繁茂する平地のため池や蓮池、水生植物園です。水流が激しい河川やコンクリート護岸で固められた池にはほとんど生息せず、底泥が堆積し水質が比較的安定した止水域を好みます。
観察に適したシーズンは6月上旬から9月中旬頃で、成虫の発生ピークは7月中旬から8月中旬の真夏です。1日のうちでも、気温がぐんぐん上昇し日差しが照りつける午前11時から午後2時頃が最も活動的になります。池の周囲を何十匹ものチョウトンボが乱舞する集団飛翔は、夏の風物詩として全国の植物園や公園の蓮池で人気の観察スポットとなっています。