日本のソフトクリーム市場を影で支える巨人といえば、圧倒的シェアを誇る日世株式会社だ。同社が今、容器メーカーと手を組み急ピッチで進めているのが、テイクアウト需要に特化した次世代ドームリッドの開発である。一般社団法人日本ソフトクリーム協会の関係者も「持ち帰り需要が急伸するなか、蓋のイノベーションこそが顧客満足度を決定づける」と力説する。
フードテクノロジーの視点から最新容器を分析するのは、包装技術の研究に長年携わる田中幸男氏だ。「従来のプラスチック蓋は単なるホコリ除けでした。しかし最新型は、外部の熱を遮断する空気層を保持し、急激な温度変化からデリケートな乳脂分を守ります」。たかが透明なカバーと侮るなかれ。「品質維持装置」へと昇華した蓋が、スイーツ体験のクオリティを底上げしている。