彼の作家としてのキャリアを語る上で欠かせないのが、デビュー作である小説『トリガー』だ。「拳銃射撃テストに合格した者に拳銃を与え、悪人を撃ち殺す権利を与える」という衝撃的な設定は、出版業界に大きな激震を走らせた。芸人のタレント本という枠組みを完全に壊し、本格派ハードボイルド・サスペンスとしてベストセラーを記録したのである。
続いて発表されたパニック小説『マグニチュード9.09』では、大規模地震に見舞われた東京を舞台に、生存をかけた人間の欲望と極限状態のドラマを描き出し、作家としての評価を確固たるものにした。卓越したディテール描写と圧倒的なテンポ感は、既存の文壇からも高く評価されている。