この息を呑む絶景は、一朝一夕に作られたものではない。運営を担う「夢工房さっぽろ」が、かつては荒れ地だった幌見峠の斜面を開墾し、1987年にわずか数百株の苗を植えたことからすべてが始まった。過酷な冬の寒さに耐える品種を選別し、手作業で雑草を抜き、何年もかけて土壌を耕し続けた努力の賜物なのだ。
北海道の基幹産業である農業のノウハウと、土地への深い愛情が結実したこの花園は、都市近郊における観光農業の成功モデルとしても高く評価されている。刈り取られた新鮮な花々は、園内の工房でエッセンシャルオイルやドライフラワーに加工され、今も訪れる人々の旅の思い出として愛され続けている。